【IT通訳の現場から】通訳者の耳を鍛える「インド英語」その2

【IT通訳の現場から】通訳者の耳を鍛える「インド英語」その2

IT開発の現場で、インドの技術者の方々と会議をする機会が多くあります。日本のお客様からは「インド英語は独特で聞き取りにくい」という声をよく伺います。

確かに、彼らの英語は母音の響き方や音節の区切り方が独特で、特有の心地よいリズム感があります。前回は、そのリズムに耳を慣らす(チューニングする)ことの重要性をお伝えしましたが、今回はもっと具体的に、「中学生の頃、綴りと発音のギャップに苦労したあの単語」がインドではどう発音されているかをご紹介します。

まずは、誰もが一度は綴りを間違える「Wednesday(水曜日)」。心の中で「ウェド・ネス・ディ」と唱えながら、必死に綴りを覚えた記憶はありませんか? なんとインドでは、私たち日本人が、英語の授業で「間違っている!」と先生に怒られた「Wed-nes-day(ウェド・ネス・デイ)」の発音がそのまま通用します。

さらに衝撃なのが「Iron(鉄)」。英語の授業では「アイアン」と発音するように指導されますが、インドでは「アイロン」が主流です。私たちがつい口にしてしまう、あの「アイロン」がそのまま通じてしまうのです。

インド英語はアメリカ英語に次いで話者数が多いとも言われています。私たちがかつて「カタカナ英語」として封印された発音が、インドの技術者たちの口から流暢に発せられる瞬間、少しの衝撃と面白さを感じます。

彼らとの会議は、英語の正解が一つではないことを教えてくれます。インド英語のダイナミックさを楽しめれば、仕事の幅はもっと広がるはずです。「アイロン」で通じる、恐るべしインド英語の世界。

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