【IT通訳の現場から】急を要する一本のメールから

【IT通訳の現場から】急を要する一本のメールから

【通訳現場の裏舞台】

「明日、お願いできませんか?」——そんな急を要する一本のメールから、今回の案件は始まりました。

内容は、海外ITベンダーによる新システム導入トレーニングの逐次通訳。実はこの案件、他社で進行中だったものの、初回担当者の交代により急遽弊社が担当することになりました。週1回、数週間にわたるプロジェクトの第2回目。現場には少なからず不安と緊張の空気が漂っていました。

さらに私自身、前日に別の同時通訳案件を抱えており、準備に充てられる時間は限定的でした。しかし、プロとして「急ぎだから」は言い訳になりません。限られた時間内で提供された資料の読み込みと関連リサーチ、専門用語の暗記まで予習を行い、3時間にわたるリモート通訳に臨みました。

結果、トレーニング終了後には参加者の皆様から「通訳さん、ありがとう!」「本当に助かりました」と、温かいお言葉をいただくことができました。

通訳の仕事は、単に言葉を置き換えるだけではありません。予期せぬ事態でも、限られた時間内でできる限りの準備をして、円滑なコミュニケーションを支えること。その積み重ねが、最高のご褒美である「お客様の笑顔」に繋がるのだと、改めて実感しました。

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